【FEH育成論】個体値という超悪魔なシステムについて考察する
FEHは無課金でも遊びやすいいいゲームだが、1つだけ悪名高いシステムがある。それがお馴染みの「個体値システム」だ。
軍師にとって、英雄たちの個体値は無視できない問題だ。なぜ任天堂は、ガチャがメインのスマホゲームでこの悪魔システムを採用してしまったんだろうか。
個体値システムとは?
個体値とは、同じキャラでもステータスの得意・不得意が分かれるシステムのことだ。FEHをプレイするなら、まずこれを知っておかないと始まらない超重要事項である。
個体値について、詳しくはこちらで解説中↓
ポケモン育成の経験がある人なら、個体値はおなじみのはずだ。FEHの個体値も、それと同じだと思ってもらっていい。
コンシューマーで育成&バトルがメインのポケモンなら、個体値システムを採用するのも分かる。個体値のおかげで、ポケモンはバトルに奥行きが出るのだ。
だがガチャがメインのスマホゲーにおいて、キャラの個体値など悲劇しか生まないのは目に見えて明らかだ。わざわざ採用するあたり、任天堂は個体値システムがよっぽど好きなんだろうか。
個体値システムの問題点など
FEHの個体値システムのどういう点が問題なのか、これまでのプレイ経験から考えてみる↓
単純に残念個体だと嬉しくない
まず単純に、残念な個体値のキャラが出ると気分が萎える。せっかく出てきた★5が使えない個体値だと、強いキャラでも使う気が起きないのだ。
ここは個人で「★5が出たらとりあえず使う派」「残念個体値は育てたくない派」で分かれそうだが、私は育てたくない派だ。我軍には個体値が残念ゆえに、レベル1のまま放置されている★5が2~3体いる。課金勢はもっとひどいことだろう。
いわゆる「廃課金勢」ならば理想の個体値が出るまで粘るのが当たり前だから、どんな個体値が出ようが関係ないだろう。この個体値システムで一番泣きを見るのは、ほどほどに課金している勢だ。
せっかく1万くらい突っ込んで目当ての★5が出たと思ったら、残念個体値だった。これほど絶望することがあるだろうか。トラウマで無課金に戻る、最悪FEH自体を止める軍師すらいるだろう。
無課金勢のなかにも、「個体値さえなけりゃ安心して課金できるんだが」と思っている軍師は多いと思う。個体値システムが改善されたら、もっと課金の間口が広がるんじゃなかろうか。
スマホゲームの運営資金は、一部の廃課金勢によって80%以上を支えられているというのも1つの事実ではある。もしかしたら個体値システムは、廃課金をさらに課金させるために必要なのかもしれない。
だが一部の重課金ユーザーに支えられたゲームは、そのユーザーに飽きられたらおしまいという脆さも持っている。もっと多くのユーザーに広く課金してもらう方法もあるんじゃなかろうか。
なにか個体値に変わる重課金システムができたら、個体値システムについても何か動きが出てくるかもしれない。
たまに-4される個体値もある
FEHの個体値システムで始末が悪いのは、キャラによってはたまに-4されるステータスがあるということだ。運悪く-4される個体値だと、能力値の合計で1つ損をしてしまう。
もちろん+4される個体値もあるにはあるが、ガチャを引いてきた経験上いい個体値というのは出が悪い。狙ったように攻撃↓HP↑のような残念個体ばかり出てくるから、マイナス補正の被害を受けることの方が多い。
とくに青魔のルフレは、-4されるステータスが多くて厳選が面倒くさいキャラだ。いくら★3でたくさん出るとはいえ、いつもHP↑個体ばかりでるのはなんとかならないものかのか。
苦手と得意で6の差が出る
苦手で-3、得意で+3なので、同じキャラでも最大で6のステータス差が出る。もし-4されるなら、7の差だ。
FEHはダメージ計算がシビアで、1の差で勝ったり負けたりする。そんなゲームにおいて、6も差がついた状態でも果たして同じキャラと言えるだろうか。これが残念個体だと使いづらいゆえんだ。
個体値により同じキャラでも別物になるなら、ガチャではそのあたりの排出確率も記載した方がいいんじゃないのか。いくら5%だ8%だといっても、個体値込みで考えると渋い確率である。
ステージクリアだけなら何とかなるが……
たとえ残念な個体値でも、ストーリーをクリアしたりちょっとしたイベントをこなすだけなら問題なかったりする。FEHのリリース当時はまだ、闘技場にこだわる軍師だけ個体値を気にすればよかったのだ。
だが今は高難度ステージが増え、大制圧戦などの対戦要素も次々誕生している。FEHを楽しもうとするなら、たとえ無課金でも個体値の問題を無視できなくなってきたのだ。
個体値というディープなシステムが当たり前になると、ライト層はまず食いつかなくなるだろう。間口が広いのが魅力のスマホゲームにおいて、それは大きなデメリットじゃなかろうか。
聖印でも差が埋まらない
個体値システムの救済策なのか何なのか、途中から聖印というステータスを底上げできるアイテムが追加された。たとえ残念個体でも、いちおうはカバーできるようにはなったのだ。
だがそれで他プレイヤーとの差が埋まるかというと、そんなことはない。いい個体値のキャラにも聖印がどんどん付くから、結局は追いつけないのだ。
むしろ聖印のせいで、6の差がもっと開くことにもなる。格差を埋めるはずの聖印だが、逆に両固体キャラとの格差が広がっているんじゃなかろうか。
個体値システムで対策してほしい点
できれば個体値システムを廃止してくれるのが理想だが、今さらそういうワケにもいかないだろう。そこでせめて救済策として、こんな機能を追加してほしいなというのも考えてみた。
個体値リセット機能
一番に思いつくのは、個体値リセット機能だ。有料アイテムでもいいから個体値を標準に戻せるなら、喜んで課金するプレイヤーが続出することだろう。厳選が思う存分できない層にはいいシステムだ。
個体値の廃止は重課金者のなかにも反対意見が根強いが、有料アイテムで標準に戻す分にはいいんじゃないかと思う。苦労して出した、いい個体値はそのまま残せるからだ。
私も個体値さえよければ、メイン戦力として使いたいキャラは何人もいる。ワンコイン以内なら、本気で課金を考える。
個体値のマイナス補正を無くす
ほかによくある意見は、個体値をプラスだけにしてマイナスを無くすことだ。これならどんなところがプラスでも、「無いよりはマシ」で片付けられる。
しかしそうすると、今度は標準値がハズレということになる。もし個体値のマイナス補正が廃止されたら、ガチャからは標準値ばかりが出てくることになるんだろう。結局強いキャラが手に入るのは、一部の重課金だけということになりそうだ。
それでもステータスの差は3だから、今よりはずっとマシだ。残念個体値が出るくらいなら、標準値ばかりのガチャになる方が喜ばしい。
個体値をパッと見で分かる機能
こちらは単純な改善要望だが、いいかげんキャラの個体値をステータス画面からチェックできる機能を実装してほしい。個体値元祖のポケモンでも色付きで個体値が分かるんだから、FEHでもそれくらいしてくれてもいいだろう。
いちいちガチャを引くたびに攻略サイトの個体値ツールで確認せねばならず、実にまどろっこしい。個体値じいさんのような機能でもいいから、公式のツールがほしい。
また、現状の個体値ツールではレベル上げ途中のキャラの個体値を確認することができない。まずレベルを20まで上げて覚醒可能にし、覚醒画面から見るという面倒なことをしないといけない。
運営は個体値を意識させないようあえて分かりにくくしているのかもしれないが、今や個体値を気にしない軍師などほとんどいない。いい加減個体値が重要な要素ということを認めて、ちゃんと分かりやすく見えるようにしてほしいものだ。
#* 11 *#
FEHは個体値さえなければ、楽しく遊べるいいスマホゲームだ。なんで誰も喜ばないこのシステムを採用したのか、未だに運営の真意が分からない。
それともスマホゲームというのは、あえて誰も喜ばないシステムを組み込まないと続けられないものなのか。ただ遊ぶだけのユーザーからすると、運営の実態はブラックボックスだ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません